知り合いが出張帰りにおもしろいものを買ってきた。おもしろいけどちょっと…という、私好みの製品だ(笑)。二日間限定でお借りしたので、遊んでみよう。
musicgremlin ← 本家サイトをご覧いただきたい。
Amazon.comで売っているが、今日現在、US以外からは購入できない。もちろんコンテンツプロバイダとの契約にも絡んでいるのだろう。
起動してみる。トホホなキャラクタがいい味を出している。基本的にはWMDRM10-MTPミュージックプレイヤ(Portable Device)+WiFi(WMDRM10クライアント)+自社eコマースサイト。サブスクリプションとアラカルトで曲を購入でき、おまけとしては「どこにいるかわからない知らない人のプレイリストからの曲ダウンロードやBuddyの設定・デバイス同士のAd-Hoc通信での交換・FMラジオ・WiFiオフでのUSBチャージ」など。

▲これがmusicgremlin君。
外観は、東芝や韓国メーカーを始め世界中がiPodのマネッコをしている流れ:「ちょっと似てるけどどうもカッコ悪い」を踏襲している。正面に十字キーがあるのに、側面にFF/RW・Play/Pause・Volume Up/Downを付けてしまう辺り、なかなかである。
ガワだけでなく中のGUIもかなり混乱しており、正直「台湾メーカーがヤッツケで作ったボードのリファレンスデザインソフトウェア」レベル。そういえばWiFiにつながった途端にFirmwareを勝手にダウンロードしていたが、購入時とそのソフトとはメニュー構造からして違っていたような気がする。バグフィックスとかいう問題じゃないのね。ちなみにmac-address ouiは00-80-3Fで、台湾のTATUNG COMPANY(大同公司)が製造に関わっているらしいことがわかる。

▲Play画面。下のアイコンは左から、Play/Pause・電波状態・ダウンロード中1ファイル・Mailbox(非表示中;ダウンロード失敗などのサーバからのメッセージが届くと、封筒アイコンが表示される)・Community・電池充電中、を表す。
曲をサブスクリプションまたはアラカルトで購入させるビジネスなので、買ってきたばかりの本体は、ネットワーク的にアクティベイトしないと使えない。クレジットカード番号を登録するわけだが、方法として「1)カード番号や個人情報を電話で伝えてアクティベイションコードを得、それを本体に入力」「2)カード番号や個人情報をWebで入力してアクティベイションコードを得、それを本体に入力」「3)本体でちまちま全情報を入力してそのまま送信」という3つが用意されている。3)の場合、情報は本体に残らないようであり、WiFiが繋がったときはサーバとの間でGremlinIDを使った認証が行われると考えられる。

▲本体で登録 ― サービスプランを選択。

▲本体で登録 ― 登録成功。

▲Webで登録 ― 表示されたActivation Codeをmusicgremlinデバイスに入力。
マイクもLine Inもあるが録音はできない。WiFi経由でそのうちアップデート対応するのだろう。Firmwareのバージョンは「Settings > About MG」のSoftware Versionで確認できるが、その2行下にある「DB version」というのも時々アップデートされるようだ。これはサーチの項目らしく、つまりArtistsやTracks、Albumsなどでサーチ(しかもincremental search)を本体でやる場合に、その都度通信が発生してはたまらないので、ローカルに持っておくということだろう。
Web上で曲の管理ができる=Web上でアカウントを作る、ということになるが、3)の場合はその後デバイスの情報とWebアカウントを結び付けなければならない。ここでGremlinIDと(すでに本体からも送信している)住所のZip Code、そして"Device Security Code"の入力が求められる。最後のものはデバイス上の"PIN Code"と同じと考えられるが、設定したPIN Codeはすぐにサーバへ送られるわけではなく、しかもWeb側でのデフォルトは0000でいいようだ。すなわち、本体で変更しておいたPIN Codeは効かないことがあるようだ。ここらへんも、なんだかなーという感じ。
"Device Security Code"
"Security Code"
"Device Security PIN Code"
"PIN Code"は全て同じものを指す。
USBを繋いでも wizardが立ち上がり、結局 driverが見つからないことがあるようだ(%winroot%\System32\Drivers\wpdusb.sysがないなど)。その場合
WindowsMedia-KB891122-x86-JPN.exe
をMicrosoftのサイトからインストールすることで繋がるようになる。

▲WiFiとUSBとは同時利用できない。
繋がるとPCのローカルのトップに「オーディオデバイス」カテゴリが現れ、種類:ポータブルメディアデバイスとして MusicGremlinがマウントされる。デバイスを右クリックすると「形式…」などという選択肢が現れるが、それを選ぶとフォーマットに対する警告が現れる。fotmat―(直訳)→形式、か。フォーマットするとMusicGremlinのシステムも消えてしまい、再起不能になるのかな? 試す勇気は無い。いずれにせよ、Windows側でのMTPデバイスの扱い自体も、まだこなれていない印象。

▲野良アクセスポイントスキャナとしても使える。アイコンは上から、WEP解除接続中・WEP・プロテクトなし・WEP解除ローミング・WPA(解除不可)。
スペック
MG-1000
2' color LCD (220x176 pixel)
8GB 1.8' HDD
WiFi 802.11b WEP対応 WPA非対応(ソフトウェアアップデートで対応か?)
FM 88.10〜107.90MHz
Line In端子と内蔵マイクはあるが、使えない(ソフトウェアアップデートで対応か?)
USB 2.0 MTP
DC5V 3A
103mm x 62mm x 19.5mm・120g
NetChip NET2272
16/8-bit Hi-Speed USB 2.0 Local Bus Device Controller
Intel F160C3BD
3 Volt Intel(R) Advanced+ Boot Block Flash Memory
Intel PXA255
Intel(R) Xscale PXA255 Processor
Wolfson Microelectronics WM9711
Low Power Audio Codec for Portable Applications
Philips T1211
TEA1211 High efficiency auto-up/down DC/DC converter
SAMSUNG K4S563233F
2M x 32Bit x 4 Banks Mobile SDRAM in 90FBGA
NIIGATA SEIMITSU NS953M-13
I2C FM Tuner Module
(WiFi)
不明、20mm x 20.5mmぐらいのシールド
SEAGATE 8GB ST1.2 Drive
1.2' 8GB ATA HDD
Software Version pr020148 メニュー構造
+ My Music + Recent Downloads
+ Playlists
+ Artists
+ Tracks
+ Albums
+ Gremlists
+ Current Playlist
+ Get New Music + Search Artists
+ Search Tracks
+ Search Albums
+ Search Genres
+ Search MG Gremlists
+ Community
+ FM Radio
+ Download Manager
+ Get Connected to Wi-Fi
+ Mailbox
+ Audio Help Guide + Welcome to MusicGremlin
+ Menu Buttons
+ Side Buttons
+ Registering Your Product
+ Subscription vs. Purchasing
+ Playing Music and Other Options
+ Connecting to Wi-Fi
+ Searching for New Music an Downloading
+ The Download Manager
+ What is the Mailbox?
+ Community and Music Sharing
+ Creating Playlists on Your Player
+ Gremlists - Get Music Sent to You!
+ Ad Hoc Wi-Fi Mode
+ Transfers to/from Your PC
+ Using the MG Website
+ Quick Tips: Best Power Use
+ Quick Tips: Wi-Fi
+ Quick Tips: Searching and Downloading Music
+ Software Updates
+ Troubleshooting Wi-Fi
+ Settings + Shuffle On/Off
+ Adjust Time of Day
+ Wi-Fi On/Off (Save Power)
+ Preferred Wi-Fi Networks
+ Show My IP Address
+ Memory Check
+ Show GremlinID
+ Enter PIN Code
+ Activate Device / Register
+ About MG
+ Restore Factory Defaults
+ Report Device Data to MG
Audio Help Guideは親切。Restore Factory Defaultsを実行すると、購入・ダウンロードした曲は全て消えてしまう(Guideの音声やWiFiのアクセスポイント設定は消えない)。いろいろやっていたら時計が−1年12月31日になってしまい焦ったが、Factory Defaultsに戻してから再度アクティベイトし、しばらくしたら自動的に時間が設定されて再度聞けるようになった。なお、WMDRM10的に保護されたバックアップファイル(エクスプローラでmusicgremlinからコピーしただけ)をmusicgremlinに書き戻す際には、「デジタルライセンスで保護されています」という警告が現れる。PC上のWMPで一旦少しでも再生すれば、Web越しにライセンスを取りに行くので、その後なら書き戻せる。
Power Buttonを下に2秒ぐらいずらすことで電源を on/offするが、Onの時に6秒ぐらいホールドして離すとpowering offと出て(スリープではなく)完全に電源が落ちるようだ。ここで[up]キーを押しながらonすると、manufacture modeで起動する。[down]キーだとHDDチェックを数秒行うようだ。

▲Powering Off。

▲製造時に使うと思われる各種チェックモード。
ところで、本体下中央(USBコネクタのすぐ下)にリセットの穴がある。同じぐらいの穴が本体上部左(ヘッドフォンコネクタの横)にあるが、こちらはマイクらしい。ダイヤフラムをクリップで突き破らないよう注意しましょう(笑)。
[MTP]
USB経由でファイルをセキュアにやりとりするためのしくみ。Microsoftとしてはポータブルプレイヤを、マスストレージクラス(MSS)上で扱うのではなくこのプロトコルにしていきたいようだ。PlaysForSureの要件もこちらに統一される見込み。
[ポータブルデバイス]
PD。iPodを除くとあまり盛り上がっていない、一連のプレイヤ。WMDRM10の時限ライセンスに対応させるため、セキュアなクロックが必須と考えられる(時計を戻せばライセンス切れを回避できてしまうから)。通信機能が付いていない場合は、ライセンスサーバからのライセンスをホスト経由で受け取るしかない(ILA;Indirect License Acquisition)が、musicgremlinの場合はそれに加えてDLA(Direct License Acquisition)にも対応しているということになる。
musicgremlinDRMWMDRM Portable Device Network Device Cardea Janus